デニムは汚いビジネス!?パタゴニア・デニムは業界を変えるキカッケになれる?

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パタゴニア(Patagonia)が投じた業界への一石

アウトドアスポーツ(登山用品、サーフィン用品)など機能的なウェアを製造・販売するパタゴニア(Patagonia)がインパクトのあるキャンペーンを開始しました。

「従来のデニムは汚いビジネスだ。だから私たちは『パタゴニア』のジーンズの製造方法を変えることにした。他の製造者たちが私たちのあとに続き、デニム業界を変える手助けとなることを期待している」
ヘレナ・バーバー=パタゴニア・スポーツウエア・ビジネス・ユニット・ディレクター
WWD

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従来の汚いビジネスと言い切ってしまう大胆さ。ではその背景をみていきましょう。

デニムは汚いビジネス..?

商品(モノ)が市場に出る流れを、原材料(部品・資材)調達、生産、消費、廃棄の大きく4つに分けて考えた時の「調達」「生産(製造)」の部分スポットをあてて見てみましょう。

◎ 原材料調達部分にあたる「コットン(綿花)」
コットン(綿花)は育てる過程において「使い続けると危険な化学物質」「それによって痩せる土地」や「現場の過酷な労働環境」などがあります。

◎ 生産(製造)の一部あたる「染色」「縫製」
染色もコットン(綿)同様その過程において「使い続けると危険な化学物質(合成インディゴ)」や「現場の過酷な労働環境」、「大量の廃水、それによる水質汚染」が懸念されています。また縫製においても「現場の過酷な労働環境」などがあります。

もちろん、これらはデニム業界だけの話ではありません。

従来の「モノの流れ」に正の連鎖を

サプライチェーンとは、原材料(部品・資材)調達から生産・消費・廃棄に至る「モノの流れ」を指します。

企業はその社会的責任(CSR)として自社のみならず「サプライチェーン」における環境や社会に与える影響を考慮し持続可能な発展に貢献することが強く求められています。

関わる人や地域の数を考えても企業の「サプライチェーン」における環境負荷を軽減はラクな道でないことは明らかです。

表だってニュースにはなりませんが、多くの企業の公式サイトにこういった活動内容は発表されているので興味のある方は見てみるとよいでしょう。

パタゴニア(Patagonia)が実現したこと

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従来のコットンの栽培方法やデニムの製造方法を知ってしまった私たちは、業界を変えるべく奮起しています。パタゴニアのデニムは化学肥料や殺虫剤/除草剤を一切使用していない、オーガニックコットン100%素材で作られています。それらに革新的な染色処理を採用することにより、水とエネルギーと化学薬品の使用量と二酸化炭素の排出量を、従来のデニム染色工程に比べて大幅に削減することが可能になりました。さらに縫製はフェアトレード・サーティファイドの認証済み。パタゴニアのデニムは本来あるべき方法で作られたデニムなのです。
パタゴニア(Patagonia)公式サイト

・水の使用量を84%
・エネルギーの使用量を30%
・二酸化炭素の排出を25%

を それぞれ削減することで、「サプライチェーン」における環境負荷を実現しました。

デニムで多くみられる、サンドブラスト・ブリーチ・ストーンウォッシュなどをせず、その加工によっておこる深刻な社会的・環境的問題の回避を目指しています。

さらに「持続可能なサプライチェーン・マネジメント(SSCM)」における取り組みの1つとして欠かせない「フェアトレード」の認証も取得しています。

詳細はパタゴニア(Patagonia)の特設ページで見ることができます。動画もあがっているのでより分かりやすいと思います。
⇒「パタゴニア(Patagonia)公式

買い物する側にも変化を、「エシカル消費」へ

漠然とモノを買うのではなく、商品(プロダクト)が作られる過程、その裏側にあるストーリーを含めて買い求めることを一般的に「エシカル消費」とよんでいます。

原材料(部品・資材)調達から生産・消費・廃棄に至る「モノの流れ」の中で、「消費」にあたる部分です。わたしたちも大きな流れの一部として、この流れに関わっています。

環境や人・社会に配慮した商品(プロダクト)を購入することで、微力ながら「正の連鎖」をまわす力となります。

パタゴニア(Patagonia)のデニム・コレクションは2015年8月4日よりスタートです。
「汚いビジネス」と名打って投じた一石は、デニム業界へどのような影響を与えていくのでしょうか。

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