洗顔を見直そう。肌には化粧品成分などの化学物質の残留物があることが判明

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洗顔を見直したい理由

「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版(2015年3月30日)で下記のような研究が発表されました。

被験者には皮膚の検体採取まで3日間、シャワーを浴びたり、衛生用品や美容用品を塗布したりしないようにしてもらった。(中略)各被験者の皮膚400カ所から皮膚検体を綿棒で採取し、高度技術を用いた分子分析を行い、ヒト、微生物または環境由来に分類した。(中略)皮膚の綿棒含有物の8%は、シャンプーや日焼け止めなど美容製品や化粧品成分の残留物に由来していた。(中略)これらの残留物が有害かどうかは不明だが、ヒトの皮膚ではこのような化学物質の『分子署名』は明瞭かつ豊富にみられ、相互に作用し、皮膚の微生物集団に影響を及ぼす可能性がある。
出展:ヒトの皮膚は衣類や化粧品の化学物質で覆われている

肌環境を守るため、「落とす」「洗う」を見直そう

数日間シャワーを浴びない状態が続いても、人の肌には化学物質がわずかですが残留することが先述のように分かりました。これらが有害であるかどうかは明言されておりませんが、肌環境(肌表面に残り微生物の活動)には影響を及ぼす可能性があります。

スキンケアの工程を4つに分けると「落とす」「洗う」「潤す」「保湿」。
どんなスキンケアやメイクアップをするにしても、まずは「落とす」。普段つかっている「シャンプー」「日焼け止め」「化粧品成分」に含まれた「化学物質の残留物」をしっかり落とすことが重要であることが分かります。

「落とす」「洗う」前に知っておきたい経皮吸収のこと

顔・背中をはじめ、特に粘膜部分は「経皮吸収」しやすい部位。人の皮膚は表皮、真皮(しんぴ)、皮下組織からなる3層のバリアで守られており有害な化学物質が肌から吸収される心配はほぼありません。ただ、このバリアが傷ついたり壊された場合は影響を及ぼす可能性が高くなります。

肌図
出典:化粧品に含まれる界面活性剤で肌に影響を与えるのは一つだけ!

普段、洗浄力の高いクレンジング、洗顔料、シャンプーや歯みがき粉、台所洗剤等に多く使われている「合成界面活性剤(洗浄剤)※」を含むアイテムを多用していると、このバリアの役目である皮脂膜や角質層を傷つけ「化学物質」の影響を受けやすくなる可能性があります。
※すべての界面活性剤が肌環境に影響を与えるわけではありません。ここでは合成界面活性剤(洗浄剤)のみを指します。

身体の部位によって「経皮吸収率」が異なる

経皮吸収の「吸収率」は身体の部位で異なり、二の腕の内側の皮膚を「1」とした場合は下記のようになります。また、成人より子ども・赤ちゃんのほうが影響を受けやすくなります。

顔(ほほ) 約13倍
顔(あご) 約13倍
頭皮 約3.5倍
背中 約17倍
口内など粘膜部分 約42倍
手のひら 約0.83倍

※二の腕の内側の皮膚を1とした場合参考:経皮吸収のしくみ

「落とす」「洗う」のアイテムにこだわる

◎ シャンプーや日焼け止め、化粧品成分の残留物を「落とす」
◎ 落とす際は、肌のバリア機能を傷つけずに「洗う」
この2点を意識して「洗顔」を見直していきましょう。

健やかな肌環境(肌表面に残り微生物の活動)を維持するために「洗顔」以外でも気をつけましょう。クレンジング・洗顔料だけでなく、シャンプーや歯みがき粉も なるべく洗浄力の高い合成界面活性剤(洗浄剤)を含まないものを選ぶとよいでしょう。

特に「経皮吸収」しやすい口内(粘膜)に使う「歯みがき粉」。こちらにも「発泡剤」として合成界面活性剤が使用されていることを知っておきましょう。

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