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全粒穀物食品「フリーカ(FREEKEH)」は、再注目されるスーパーフード
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スーパーフードと呼ばれるものは古来から親しまれているものばかり。発祥が紀元前と言われるフリーカ(FREEKEH)もそんな古代穀物の1つです。
フリーカ(FREEKEH)は中東で古くから親しまれている全粒穀物食品です。
小麦(主にデュラム)がまだ青い状態で収穫し、焙煎(ロースト)し、さらに味・質感・色を均一にするために天日干しして作られています。
弾力のある食感で、栄養素もバランスがよく、コクがある味わいのため日本食にも合います。
2013年に新食材として「米国産認定有機」「非遺伝子組み換えデュラム小麦」のフリーカが日本に紹介されてから3年。
フリーカがまた熱視線をあびるようになりした。
日本食と親和性のたかい
フリーカ(FREEKEH)
米と一緒に雑穀のように混ぜて炊いたり、おかゆ状にしたり。親しみやすい味わいです。
クスクスのようにサラダに混ぜても。古代のシリアルと呼ばれるくらいですので、自家製グラノーラにしても良いでしょう。
調理方法がシンプルでありながら多目的に使えるのは、レシピに悩む他のスーパーフードと異なるところかもしれません。
フリーカの健康効果
不溶性食物繊維、ビタミン・ミネラル(下記表を参照)を含む低GI(糖分の吸収スピードが穏やかな)食品ですので、食生活に気を使っている方でも気軽に楽しめます。
特にビタミンでは、皮ふや粘膜の健康維持に役立つ「ビタミンB6」と「ナイアシン」が
ミネラルでは、高血圧などの予防効果のある「マグネシウム」と細胞の生命活動に必須の「リン」を多く含みます。
▼フリーカの栄養素(100gあたり)Freekeh (green durum wheat)
◎ビタミン
ビタミンB1 | 0.42 mg |
---|---|
ビタミンB2 | 0.12 mg |
ビタミンB6 | 0.42 mg |
ナイアシン | 6.7 mg |
パントテン酸 | 0.94 mg |
葉酸 | 43 μg |
◎ミネラル
カルシウム | 34 mg |
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鉄 | 3.5 mg |
マグネシウム | 3.0 mg |
亜鉛 | 4.2 mg |
リン | 508 mg |
Freekeh/wiki(en)
※リンは成人女性の1日の推奨摂取量が「900mg」。フリーカ100g中に含まれるリンは「508mg」です。バランスよく摂取しましょう。
また小麦を焙煎(ロースト)することにより、香りの成分の一つである「ピラジン」が含まれます。
「麦茶」にも含まれる「ピラジン」は農林水産省やカゴメなどのメーカーの研究で 血液の流動性を向上やリラックス効果があることが明らかになっています。
フリーカ(FREEKEH)は
グルテンを含む?
フリーカは小麦がグルテンを形成する前に収穫してしまう為、グルテンフリーではありませんが、含有量は少ないと言われています。その理由は収穫時期によりグルテン量が異なるからです。(収穫直後の小麦はグルテン量がすくなくパンを焼いても膨らまないのはその為です。)
余談ですが、国産小麦粉は、外国産のものと比べて、栽培環境の違いなどによりグルテン含量が低いと言われています。
低GI食品で、気軽に日々のレシピに追加できる「フリーカ」はキヌアやアマランサスのように玄米と共に使っていけばムリなく続けていけそうです。
参考サイト:
・Freekeh – Farik – Green Wheat
・freekeh online
・注目の新食材は、古代のシリアル「フリーカ」|料理通信(2013年)
・カゴメ研究開発だより
・(地球を食べる)パレスチナのフリーケ料理