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食品の「健康度」を判定してくれるアプリ「FoodScore」

食品の「健康度」を判定してくれるアプリ「FoodScore」。
なるべく食品添加物の少ない食品を選びたい人は試してみてはいかがでしょうか。

約5万種類の食品をカバーしているそうです

日本で使用が認められている
食品添加物は1500以上

日本で使用が認められている食品添加物は大きく分けて4つに分類されます。「指定添加物」「既存添加」「天然香料」「一般飲食物添加物」があります。

その品目数は上記を合わせると1500以上に。
何がどの目的で利用されているのか覚えるだけで一苦労です。

なるべく食品添加物の少ない食品を選びたいと思っている場合、これらを理解し、調べながら毎回買い物をするのは大変なことです。

買い物のたびに調べてられないし、覚えられない…。

食品添加物がもたらす
健康影響を計算する「FoodScore」

そんな調べる手間を省いてくれるのが、食品添加物がもたらす健康影響を教えてくれるアプリ「FoodScore」。

国内で流通する約16万種類あると言われる食品のうち、約5万種類をカバー。食品添加物がヒトの身体に与える影響をデータ化し、100点満点のスコアとA~Eの5段階で「健康度」を教えてくれます。

出典:FoodScore

・AIによる「健康度」判定

日本国内のデータ・情報
✔︎ 厚生労働省、消費者庁の発表する食品添加物データ・情報

欧米のデータ・情報
✔︎ 米国公的機関FDAやWHO、EUにおけるの添加物の人体への影響データ
✔︎ FAO/WHO合同食品添加物専門家会議による安全性評価

アプリの開発会社が持つ知見
✔︎ 自社ヘルスケア事業の蓄積データ
✔︎ 700人以上の専門家の知見(論文や書籍など)

AIが国内だけでなく、海外のデータとユーザが登録するデータを元に食品添加物がもたらす健康への影響を算出してくれます。

そもそも食品添加物とは?

食品添加物は、食品の保存性や品質を高めるなど、5つの目的に利用されます

✔︎ 保存性を高める(食中毒などを予防)
✔︎ 製造上必要なもの(豆腐のにがりなど)
✔︎ 品質向上(水と油を混ぜるためなど)
✔︎ 風味や見た目をよくする(香料や発色剤など)
✔︎ 栄養上の品質強化(ビタミンやアミノ酸の添加など)

厚生労働省は成分の規格や使用の基準を定めた上、食品添加物の使用を認めています。安全性については食品安全委員会による評価を受けます。

また、使用が認められた食品添加物についても、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量(ADI)」を調査するなど安全の確保に努めています。

なぜ食品添加物は避けた方
が良いと思われているの?

今回のアプリ、食品添加物がもたらす健康影響を計算する「FoodScore」を作った(株)シグナルトークの調べによると。

✔︎ 一生で300kgほどを食べる
食品と共に添加物は一生で300kgほど食され、食べる量が多いにもかかわらず多量を何年も食べ続けた影響はほぼ研究されていないとのこと。

✔︎ 1000種類近くある添加物の組合せ(食べ合わせ)のテストが足りない
1品目ずつの添加物の安全性については「動物実験」や「一日摂取許容量(ADI)の調査」などを通し確認されていいるが、1000種類以上に及ぶ「添加物同士の組合せ」「食品と添加物の組合せ」「人の個体差(体調や体内への消化/吸収の違いなど)と添加物の組合せ」などに関しては長期間に及ぶテストや調査が足りてない。

✔︎ 海外で禁止されている添加物
欧米など海外で禁止されている添加物が、日本では許可されていることも。

✔︎ 隠れている添加物への不安
添加物としての指定がされていない化合物が含まれていても規制対象ではない為、安全試験などが行われてないことも。

食品に対する不安(食品安全委員会による2014年度調査)でも、食の安全性の観点から感じている不安の中に「食品添加物」は含まれており「未知の部分に関する不安がある」為、避けたほうが良い、または避けたい。と思われる傾向にあるようです。

「保存料不使用:無添加」と表示があっても、それ以外の食品添加物で代替している場合もあるので「無添加だから解決」という単純な話でもありません。

無添加=安全って勝手に私たちが思っているだけなのかも

mini column
日本の食品添加物の規制は緩いの?
国ごとに異なる食文化や制度の違い。添加物の定義や対象食品の範囲、その使用量などが異なることから単純に比較することはできません。 一部だけに注目して比較すれば、日本が緩い部分も逆に厳しく規制している部分もあるでしょう。

国際的な食品規格は、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)のコーデックス委員会(合同食品規格委員会)食品添加物部会にて取り組みが進められ検討されています。

また添加物の安全性について国際的な評価を行うため、JECFA(国連食糧農業機関/世界保健機関合同食品添加物専門家会議)が設けられ各国の専門家が集まり規格や安全性の試験結果の評価を行っています。

「FoodScore」アプリを使ってみる

2021年2月にリリースされ、3月現在「完全無料」で利用できるアプリとなっています。

添加物を避けるのは大変です。ECサイトには原材料名がほとんど載っておらず、添加物を避けた方が良いと思っていても、実際に避けるのは手間です。また、いくら無添加でも、美味しくないものを食べるのは辛いです。添加物を避けつつ、美味しいものをカンタンに買いたい!という気持ちにお応えするサービスを目指しています。

食品の“健康度”をAI判定するアプリ「FoodScore」

使い方:1  
掲載されている食品から健康度の高い食品を探す

国内で流通する約16万種類あると言われる食品のうち、約5万種類をカバー。フードリストをタップして食品を検索します。

食品添加物がヒトの身体に与える影響をデータ化し、100点満点のスコアとA~Eの5段階で「健康度」を教えてくれます

使い方:2 
バーコードと原材料を撮影し健康度を判定する

フードリストに確認したい食品がない場合は、自分で追加し調べることも可能です。

カメラで商品のバーコードと原材料名部分を撮影し、クチコミがあれば記入し登録すれば判定とフードリストへの登録が完了します。

原材料名のところだけ撮影するのがちょっと難しい….

試しに市販のパンケーキミックスを登録・反映してみたら「D」でした。砂糖と膨張剤がAIの判定にひっかかったようです。

食品の選び方は「おいしそう」「お得だから」「話題だから」など様々な理由があるかもしれませんが「食品添加物をどれだけ含むのか」という選択肢も今後は加わってくるかもしれません。

なるべく食品添加物の少ない食品を選びたい人は試してみてはいかがでしょうか。



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