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GOTS認証を取得しているオーガニックコットン・ブランド一覧
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見た目や肌さわりだけでは判断がつかない「オーガニックコットン製品」。国際基準である第三機関の認証マークを取得をしているかどうかは、判断材料の1つになります。
今回は「GOTS認証」を取得しているオーガニックコットンを扱うブランドをご紹介。
GOTS認証(Global Organic Textile Standard/オーガニック・テキスタイル世界基準)は「オーガニックコットン製品」であることを証明する認証制度です。
商品説明などに「GOTS認証取得」と記載してある、またはタグに認証マークがあれば「認証されたオーガニックコットン製品」ということになります。
(詳細はこちらの記事で「⇒GOTS認証」)
普通のコットンとどう違うのか
一番大きな点は「農薬」の使用量です。
世界で使われている農薬の約10~20%が綿花畑で使われていると言われています。耕作面積に対して農薬の使用量が多いのです。栽培地によっては1kgの綿(コットン)に約5kgの農薬が使われているという報告も残っているほどです。
◎一般的に綿花(コットン)栽培に使われている農薬
殺虫剤 | 綿花を傷つける虫を殺す |
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枯葉剤 | 効率よく収穫するため。綿花に葉がまざると品質が落ち価格が下がるため。 |
防虫剤 | 種が虫に食べられないようにする |
防菌剤 | 土壌中のカビや最近をなくす |
化学堆肥 | 窒素、燐酸カリウムなど |
成長促進剤・抑制剤 | 成長のコントロールするため |
オーガニックコットンでは、化学肥料の代わりに有機肥料を使うとか、殺虫剤の代わりに天敵昆虫のてんとう虫、くもなどを放して綿花を守ります。
◎染色加工時
化学染料 | 色をあざやかにキレイにつける |
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定着剤 | 色落ちを防ぐ、色持ちをよくする。 |
防縮剤 | 縮むのを防ぐ |
農薬の長期大量使用は、
・人の身体には
呼吸器系疾患や皮膚などの疾患およびガンの発症の可能性等
・環境的には
土壌汚染による生態系変化等
・経済的には
農家の「農薬代による農家運営の逼迫」等、などにつながります。
オーガニックコットン認証を受けている工場などでは、そこで働く人たちの健康や労働環境を守ることなどが基準の中に記されています。
使う人に「心地よさ」を与える
オーガニックコットン
オーガニックコットンは使い込んでゆくにつれて味わいがでるのが魅力です。ふわふわとした柔らかな肌触りになります。
ある研究では衣服や寝具など直接肌に接触するものを心地よいものにしておくと、人と人が触れ合った時と同じようにオキシトシンというホルモンが分泌され、脳の疲れを癒し安心感を与えるといいます。
有田秀穂(東邦大学医学部教授)氏によると、オキシトシンは気持ちを安定させ、心地よい幸福感を感じることができるそうです。日常生活がデジタル化され、人と人とのふれあいが減った現代に不足しがちなホルモンだとも言及しています。
GOTS認証を取得しているブランド一覧
衣服・日用品
- PRISTINE(プリスティン)
PRISTINE(プリスティン) avanti(アバンティ)のオリジナルブランドのプリスティンは全商品国産。GOTS認証取得。
- 天衣無縫
天衣無縫 GOTS認証マークは非常に厳格な審査で証明された「確かなオーガニック製品」の目印としている。
- TENERITA(テネリータ)
TENERITA(テネリータ) 日本国内初、一番最初にGOTS認証を取得したブランド。
下着・ランジェリー・部屋着
- nanadecor(ナナデェコール)
nanadecor(ナナデェコール) 原綿での認証、生地までの認証、商品までの認証と商品によってさまざまの認証段階、認証団体となっています。最低でも原綿の時点での第3者機関での認証が受けられる生地を使用。
- skinaware(スキンアウェア)
skinaware(スキンアウェア) GOTS認証をはじめ様々な認証を取得している。また染色過程では化学染色でなくボタニカルダイを使用している。
上記のブランドに限らずこだわりをもったオーガニックコットン製品を作るメーカーやブランドは多く存在します。
今回は、「GOTS認証」を取得していることが公表されているブランドを紹介しました。