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Ethical Life?

自然に寄りそう暮らし

健康・美容・食・環境に配慮したライフスタイルを「エシカルライフ(ethical life)」と総称し、コト・モノを紹介します。

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Ecology

二酸化炭素の排出量と関係あり?海洋酸性化による生態系への影響

二酸化炭素の排出量増加は、温室効果による地球温暖化のみでなく海中にも影響があります。

マイクロプラの海洋汚染や、海水温度の上昇などの他にもあるんですね…!

海洋酸性化とは?

二酸化炭素は、大気と海洋の表面で活発に出入りしています。
長期にわたり、大気中に放出された二酸化炭素を海洋が吸収し、酸性に傾いていくことを「海洋酸性化」とよんでいます。

海水中のpH値は一般的に弱アルカリ性。それが二酸化炭素が多く溶け込むことにより、pH値*が下がり水中のアルカリ性が弱まるためです。

*pH—水素イオン指数

純粋な水のpH値、7を「中性」とし、pH 7以下が「酸性」、pH 7以上が「アルカリ性」となります。表面海水中のpH値が約8.1、水域によっては水深1000m付近で約7.4と低くくなります。

学生時代に「二酸化炭素の水に溶けやすい性質」を利用し、石灰水を使って実験などしませんでしたか?

昔のことすぎて覚えていませんが…動画など検索するとありますね。

海洋酸性化について
現在も知見を集積中

海洋酸性化については1970年代はじめに指摘され、1980年代から観測データを得るようになりましたが現在は知見を集積中。
しかし、海洋のpHは産業革命前に比べて すでに0.1程度低下していると推定されています。

海洋に吸収された二酸化炭素は、海洋の循環や生物活動により海洋内部に運ばれ蓄積するため、海洋の内部での海洋酸性化も指摘されてます。

海中酸性化による
生態系への影響

特に影響を受けると懸念されているのは、貝類や造礁サンゴなどです。

さまざまな海の生物は「骨格」や「殻」を作るために、海水中に多く含まれるカルシウムイオンと炭酸イオンから「炭酸カルシウム」を生成し利用しています。

しかし海洋酸性化が進むと、炭酸イオンの濃度が下がり*「炭酸カルシウム」を利用した殻の形成が困難な環境となります。

*水素イオンが増えるとpHが下がり、酸・塩基平衡により炭酸イオン濃度が下がる

2012年の米国オレゴン州立大学の発表によると、化石燃料を大量に燃やしている地域で牡蠣の幼貝が育たず、死滅してしまう原因が「大気中の二酸化炭素濃度の増加」であると突き止めています。

貝類や造礁サンゴが影響を受けると、食物連鎖の下位にいる、植物プランクトンや小さな動物プランクトン(殻類の幼生など)が生息、繁殖しにくい環境になります。

そのため、貝類や植物プランクトンを捕食している生物や、サンゴ礁に生息している生物にも、非直接的ですが影響を与える可能性が高くなります。

二酸化炭素の排出量が増えると
海洋酸性化も進む?

二酸化炭素は酸素に比べ、水によく溶ける性質を持っています。

二酸化炭素の排出量がこのまま増え続けると温室効果により地球温暖化をもたらすとともに、海洋酸性化と海水温上昇を進行させます。

気象庁の「表面海水中のpHの長期変化傾向(診断:2019年)」によると、全域ではありませんが、観測を行っている海域では海洋酸性化が進行が確認されています。

海洋生物の多様性が
消失する懸念も

海洋の酸性化により弱い種は淘汰され、なかには絶滅するものも生じると予測されています。

CMIP5(第5期結合モデル相互比較計画)による、2100年までの全海域の予測をみますと、今のペースで二酸化炭素の排出が続けば、温帯サンゴは壊滅的な被害を受けると報告されています。

海洋汚染、海水温度の上昇、貧酸素化などの影響も加わり、海の生物の多様性が消失することが懸念されます。

自然の浄化を期待しても、産業革命前と同じレベルに戻るには何万年もかかるのでは…と言われています。

ひえー、元に戻らないのであれば、一刻も早く二酸化炭素の排出量を減らさないとですね。。



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